公園で出会ったおじいさんと、息子のまなざし

息子と遊んでいた公園で、ひとりのおじいさんが転んで動けなくなっていました。

見慣れた場所で起きた、小さな“非日常”のできごと。

遊具や砂場で遊び、帰ろうとしたとき、ふと視線の先に目を向けると、駐車場通路で倒れている高齢の方が。

周囲の人も気づいて、少しずつ集まってきていました。

近づいてみると右頬や手から血が出ていて、立ち上がるのもつらそう。

私はとっさに「大丈夫ですか?」と声をかけ、持っていたティッシュを渡して、周りの方と一緒に介抱(離れない様にと息子を抱っこしていたので見守るだけ)しました。

息子は腕の中で、じっとその様子を見つめていました。

何かを感じ取っているようで、いつものようにはしゃいだりせず、静かにそばにいてくれたのが印象的でした。

幸い、骨折のような怪我はなさそうで、近くの方が病院へと連れていってくれました。

申し訳なさそうに「ありがとう。ありがとう」っと、おじいさんが頭を下げていました。

公園って、ただの遊び場じゃなくて、いろんな人とすれ違う場所。

今日の出来事は、息子にも私にも、ちょっと大事な“まなび”になった気がします。

あの日、ただ遊ぶだけだった時間が、ちょっとだけ特別になった。

やさしさって、大げさなことじゃなくても、誰かに届くのかもしれない。

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