公園で出会ったおじいさんと、息子のまなざし

👣いつもの公園、ちょっと違う帰り道

いつものように、息子と近所の公園へ。

ブランコに乗って、すべり台を登って、砂場では靴まで砂まみれ。

なかなか帰りたがらない息子に「そろそろ帰るよ〜」と声をかけながら、のんびりと帰り支度をしていました。

そんな“いつも通り”の午後。

でも、この日は、ほんの少し違った出来事が待っていました。

🚨視線の先に、倒れているおじいさん

公園の出口へ向かう途中、ふと視線の先に違和感をおぼえました。

駐車場の通路で、高齢の男性がうつぶせに倒れているのが見えたのです。

「えっ…?」と一瞬足が止まりました。

近くのベンチにいた方も気づいたようで、少しずつ人が集まりはじめていました。

私は息子を抱きかかえたまま、「大丈夫ですか?」と声をかけ、持っていたティッシュを差し出しました。

🩹「ありがとう」って、何度も何度も

近づいてみると、おじいさんの右頬や手には擦り傷が。

血がにじんでいて、立ち上がるのもつらそうな様子でした。

何人かの大人たちと一緒に声をかけたり、体を支えたり。

私は息子を抱っこしていたため、あまり動けなかったけれど、せめてと思いその場に残って見守りました。

息子は、私の腕の中で静かにじっとその様子を見つめていました。

いつものように騒がず、泣かず、ただ静かに――。

「ありがとう、ありがとうね」

そう何度も頭を下げてくれたおじいさん。

近くにいた方が車を出して、病院まで連れて行ってくれることになりました。

大きな怪我ではなさそうで、本当に安心しました。

👀息子のまなざしが、忘れられない

印象的だったのは、息子のまなざしでした。

じっとおじいさんを見つめていて、何かを感じ取っているようでした。

声も出さず、私の腕の中で、ただそばにいてくれました。

まだ小さいけれど、心のどこかで“何か特別なこと”が起きていると分かっていたのかもしれません。

🌱公園は、遊び場だけじゃない

公園って、ただ子どもが遊ぶだけの場所じゃないんだなと、あらためて感じた日。

いろんな人がいて、いろんな出来事が起きて、誰かのやさしさや想いが交差する場所。

そして、今日の出来事は、きっと私たち親子にとっても大切な“まなび”だったように思います。

🕊️しめくくりBOX|やさしさって、きっと届いてる

  • やさしさって、大げさなことでなくてもいい
  • ちょっと立ち止まって、声をかけることも
  • 子どもは見ていないようで、ちゃんと見ている

あの日、ただ遊ぶだけだった公園の時間が、ほんの少し特別になった午後。

息子と一緒に感じた“やさしさ”が、これからも心に残っていきますように。

ー みんなからのおたより ー

タイトルとURLをコピーしました